今まで介護職で働いていた人が実務者研修を受ける必要があるか
今まで通りなら受けなくても構わない
訪問介護の現場や、サービス提供責任者として働くなら従来通り働けます。今までの資格を無効にする制度ではありません。直近職場を変える予定等がないのなら、無理して受けなくて問題ありません。
キャリアアップを狙うなら受講はおすすめ
ホームヘルパー研修等と比べて様々な介護の需要に対応できる内容に変わっていると同時に、実務者研修が介護福祉士の受験要件となっています。さらなるキャリアアップを望むなら研修を受けておきましょう。
実務者研修のシステムなど情報収集はしっかり行っておく
受講ペースは人それぞれだが最短6か月程度あれば終わる
働きながら450時間の研修を受けようと思うと時間を確保するのも大変です。早く帰れる日や休みの日を利用しながら無理せずに受講しましょう。スクールを選ぶなら通いやすい時間に講座を行ってくれるところを探すことをオススメします。通信講座で自分で進めるならば学習時間のルールを設けてスケジュールを立てるのが効果的です。
受講は職場に相談しておき万が一の事態に備えられるようにする
スクールに行く日のシフト調整など、職場に協力してもらうことも多くなります。可能な限り理解は得ておくのが得策です。すでに研修を受けた方がいれば、アドバイスがもらえるかもしれません。学んだことを仕事にフィードバックできる資格を取得しようとしているので、理解を示し応援してくれる職場が多いでしょう。
実務者研修の一部免除の対象となる資格
基本を学んだ介護職員初任者研修
未経験で介護職を目指す方が取得することが多い介護職員初任者研修は、基本となる部分の学習が済んでいるとみなされます。実務者研修では発展部分を学ぶことになるので、100時間強の免除となりますが、万が一覚えていない部分はきちんと復習しておきましょう。
訪問介護員研修は級に応じて免除の範囲が違う
1級を持っていれば相当な部分が免除となるので、実務者研修を修了させるのもそれほど大変ではありません。2級や3級でも免除となる科目があるので、持っている資格があるなら有効に活用しましょう。ホームヘルパーとして働く中で、認知症実践者研修を受けたことがあるならばそれも免除の対象です。
介護職員基礎研修ならほぼ免除
平成18年度に創設された介護職員基礎研修を受けているなら、差分となるのは医療的ケアの部分のみです。その分の研修受講が済めば、実務者研修をすべて受けたのと同じ状態になるので、時間のあるときに短期集中で受けてしまうのも手段の1つです。